お給料から毎月引かれる「雇用保険料」。今回は、この「雇用保険」についてお話しします。 

週20時間以上働く方が保険料を納めることで、退職後に一定期間「基本手当（失業等給付）」を受け取ることができます。2025年3月まで自己都合退職の場合は2カ月の給付制限がありましたが、2025年4月からは1カ月に短縮されました。さらに、離職前1年以内に教育訓練受講などで、給付制限はなくなる場合もあります。 

また、離職票は会社から受け取るのが一般的ですが、次の条件を満たすとマイナポータルで自動受け取りが可能になります。 

マイナンバーを事前にハローワークへ登録していること 

マイナンバーカードを取得し、マイナポータルの利用手続きを済ませていること 

事業所が電子申請で離職手続きを行っていること 

この方法なら、離職票の到着を待たずに、手続き完了後に自動送信されます。もし条件を満たせない場合でも、退職日の翌日から数えて12日目以降であれば求職の「仮手続き」申請が可能です。早めに受給したい方は、ハローワークにご相談ください。 

雇用保険は、転職やキャリアアップを考える方の背中をそっと押してくれる制度に変わってきています。あらかじめ知っておくことで、安心につながりますね。 

今回のテーマに関するご相談事例です。 

・雇用保険に加入する要件について教えてください。 
・従業員を雇った場合どんな手続きが必要ですか？ 

ぜひ上記に当てはまる場合は、北海道雇用労働相談センター（HECC）をご利用ください。 

（執筆者： 牧野 千賀子　相談員）

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